空き家の通水と換気|放っておくと何が起きるのか
空き家管理のプランを選ぶとき、屋内に入ってもらうかどうかで迷う方が多くいます。鍵を預けるのは抵抗がある、という気持ちは自然です。判断のために、通水と換気が何を防いでいるのかを知っておいてください。
水を流さないと臭気が上がってくる
台所や洗面所の排水口の下には、水がたまる仕組み(排水トラップ)があります。この水がふたの役目をして、下水管からの臭気や虫が上がってくるのを防いでいます。
使わない期間が続くと、この水が蒸発します。夏場なら1か月ほどで切れることもあります。水が切れると、下水のにおいが家じゅうに回り、虫の侵入経路にもなります。ひと月に一度、各所の蛇口を短時間開けるだけでこれを防げます。
もう一つ、水道管そのものの問題もあります。長く水を流さないと管の内側にさびが出て、久しぶりに使ったときに赤水が出ます。定期的に流していれば起こりにくくなります。
閉めきると湿気がこもってカビが出る
人が住んでいる家は、生活のなかで自然に空気が入れ替わります。空き家にはそれがありません。閉めきったまま季節が変わると、床下や壁の内側で結露が起き、カビが発生します。
カビは見た目の問題にとどまりません。木材が湿った状態が続けば腐朽菌が入り、シロアリを呼びます。畳や押入れは特に傷みやすい場所です。
巡回のたびに30分ほど窓を開けて風を通すだけで、進み方はずいぶん変わります。
外から見ているだけでは気づけないこと
雨漏りは、屋根を外から見ても初期段階ではわかりません。天井のしみ、壁紙の浮き、押入れのかび臭さといった屋内のサインで先に気づくことがほとんどです。
同じように、給排水管の漏れ、床の沈み、小動物の侵入も、中に入らないと見つかりません。発見が遅れるほど修繕費は膨らみます。外部点検のみのプランが安いのは、この部分のリスクを所有者が持つからです。
鍵を預けるのが不安な場合
最初は外部点検のみで契約し、事業者の仕事ぶりを見てから屋内対応に切り替える、という進め方ができます。報告の丁寧さや、連絡の取りやすさは実際に頼んでみないとわかりません。
また、鍵の管理方法を確認しておくと安心です。事務所の施錠された保管庫で管理しているか、持ち出しの記録を残しているか。きちんとした事業者なら明確に答えてくれます。
この記事に関係する掲載先
不動産会社アゼスホーム株式会社(空き家サポートセンター札幌)
月額5,500円(札幌近郊は別途見積もり)。基本サービスは外部点検・通気換気・周辺情報確認・外周り掃除・雨漏り確認・郵便物回収の6項目。オプションで通水確認、漏水確認、内部清掃、庭木整備、補修工事に対応。
不動産会社株式会社松橋不動産
一戸建てはライトプラン月5,500円(税込)、スタンダードプラン月11,000円(税込)、スタンダードプラスプラン月14,300円(税込)の3段階。マンション管理プランは月11,000円(税込)。巡回は月1〜2回・30〜60分。全室換気と通水、居室内簡易清掃、郵便物転送を実施。動画・写真付き管理レポートをマイページで確認可能、緊急時の無料巡回点検あり。
不動産会社大和建設株式会社
月額3,500円コース(建物外部・30分)から15,000円コース(外部+内部・120分)まで6コース制。建物外部+内部の点検は月額8,500円コース(60分)から。通風換気・通水確認・簡易清掃・草刈り・郵便物整理・写真付き管理報告書の送付。地震や台風など災害発生時は現地を確認する緊急時対応あり。